種類も香りも豊富!メディカルアロマから見る柑橘系の香り
こんにちは、アロマインストラクターのMayuです。
今回は柑橘系の精油たちを紹介しつつ、香りの芳香成分と芳香分子についてシェアしていきます!
アナタがふと手にとって嗅いだ匂いを感じる時に香る成分の名前はなんて言うのだろう?と言う疑問も一緒に解いていきましょう。
アナタの香りの知識を深める準備はいいですか?
今日もスタートしていきますね。
芳香成分と芳香分子といきなり言っても難しいかもしれませんが、今回ご紹介する柑橘系精油は、その果実を食べたことがあったり、身近に感じることのできる精油ですので安心してくださいね!
柑橘系精油の種類
今回ご紹介する精油はミカン科と呼ばれる科名の柑橘系精油です。
ミカン科の精油は果皮・枝・葉・花から精油が抽出され抽出方法も違いがあります。では今回は果皮『皮』から圧搾法と言う方法で抽出をした精油をご紹介します。
オレンジスイート『Citrus sinensis(キトルス シネンシス)』
- 芳香成分類:モノテルペン炭化水素類/脂肪族アルデヒド類
- 芳香分子:d -リモネン/オクタナール・デカナール
*オレンジスイートの特有の香りがもつ芳香分子です。
オレンジビター『Citrus aurantium ssp. amara(キトルス アウランティウム アマラ)』
- 芳香成分類:モノテルペン炭化水素類/脂肪族アルデヒド類/ラクトン類
- 芳香分子:d -リモネン/オクタナール・デカナール/*フロクマリン類*
*オレンジビターの特有の香りがもつ芳香分子です。
グレープフルーツ『Citrus paradisii(キトルス パラディッシ)』
- 芳香成分類/モノテルペン炭化水素類/脂肪族アルデヒド類/ケトン類/ラクトン類
- 芳香分子/ d-リモネン/オクタナール・デカナール/ヌートカトン/*フロクマリン類*
*グレープフルーツの特有の香りをもつ芳香分子です。
ベルガモット『Citrus aurantium ssp. bergamia(キトルス アウランティウムベルガミア)』
- 芳香成分類/モノテルペン炭化水素類/エステル類/ラクトン類
- 芳香分子/d-リモネン/酢酸リナリル/*フロクマリン類*
*ベルガモットの特有の香りをもつ芳香分子です。
マンダリン『Citrus reticulata(キトルス レティクラタ)』
- 芳香成分類/モノテルペン炭化水素類/脂肪族アルデヒド類/エステル類
*マンダリンの特有の香りをもつ芳香分子です。
*マンダリン・プチグレンの特有の芳香分子です。 - 芳香分子/d-リモネン/オクタノール/アントラニル酸ジメチル
レモン『Citrus limon(キトルス リモン)』
- 芳香成分類/モノテルペン炭化水素類/脂肪族アルデヒド類/ラクトン類
- 芳香分子/d-リモネン/ヘキサナール・ヘプタナール/*フロクマリン類*
*レモンの特有の香りをもつ芳香分子です。
柑橘系の果皮を圧搾法で抽出した精油を見ていただきました。柑橘系の共通点のd-リモネンやその柑橘類のもつ特有の香りを、次回手に取る時に是非感じて見てはいかがでしょうか?
さて、ラクトン類のフロクマリン類にピンクの線がいくつかの柑橘系についているのは、お気づきかと思いますが、これは何の作用でどんな芳香分子なのでしょうか?それでは、そのフロクマリン類についてご紹介していきます!
フロクマリン類とは?
ラクトン類フロクマリン類(ベルガプテン)
このフロクマリン類に含まれるベルガプテンが紫外線を吸収する働きがあると言われています。
そのため光感作作用(ひかりかんささよう)/光毒性(こうどくせい)があり、塗布した場合に4〜5時間は直射日光に当たることは禁忌に当たります。
直射日光(紫外線)に当たることにより、シミやソバカスの原因となりますので。柑橘系精油を使う際にはこのラクトン類・フロクマリン類・ベルガプテンなどの言葉をしっかりと忘れずに覚えておいてくださいね!!芳香浴としてディフューザーなどで使う場合はこの禁忌はありません。
さて、今日は柑橘類の香りをメディカルアロマの目線から香りの名前を色々とシェアしてきました。
このミカン科の精油には嗅覚から『癒されたり』『明るい気持ちになれたり』『すっきりとした目覚めをもたらしてくたり』『暴飲暴食などの気持ちの緩和してくれたり』と、本当に多様性のある精油達です。
この他にもミカン科の精油ではプチグレン・ネロリ・ライムなどがありそれぞれに葉・花からの水蒸気蒸留法で抽出した精油などもあります。
是非アロマのお店に行った際に香りを試して今日のこの香りの名前などを思い出してくださったらとても嬉しいです!
それではまた次回お楽しみに!